生きる

今日 園のライブラリーに届いた書籍の1冊。
『生きる』 谷川俊太郎さんの詩
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好きな曲の歌詞はよく考えたり感じたりするのだけど、このような正統派?の詩は今までどちらかというと敬遠しがちでした。
ライブラリーに収めにいく前に たまたまテプラで園のシールを作らなければならず、ぱらぱら~と中を見たら、詩が目に飛び込んできました。
有名なのでみなさんは 既にご存知?


 生きる      谷川俊太郎


生きているということ
いま生きているということ

それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと


生きているということ
いま生きているということ

それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと


生きているということ
いま生きているということ

泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ


生きているということ
いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと


生きているということ
いま生きてるということ

鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ
いのちということ


谷川氏がこれを書かれたのは、ミニスカートが流行った時代でずいぶん前だそうです。
この詩を振り返っておられる文章が後ろに載っていて、いつになく心に残ったので一部勝手に少しだけ紹介させていただきます。

<いま>は物理的には一瞬でありながら、心理的には一瞬にとどまらないひろがりを持っています。
とらえ難い時間ですが、(略)
始まりも終わりも分からない、悠久の時間をいわば輪切りにする、そんなイメージで生きている<いま>には、そこでなにが起こっていても、誰がなにをしていても、その短い時間の中に<永遠>をはらんでいる、と逆説的に思わせる何かがひそんでいるのではないでしょうか。
(略)
「生きる」と題された詩には、私たちの心を束の間立ち止まらせて、さまざまな<いま>の情景から、ふだんはことさらに意識することのない視点で、人生を俯瞰して見直せる働きがあるのかもしれません。
(略)
繰り返し人々に読まれているのは、善かれ悪しかれ自分が生きている<いま・ここ>のリアリティに、歴史から離れたいわば<もののあわれ>を感じる、日本人の感性に訴えるところがあるからではないでしょうか。

と続いてました。

谷川さん 凄い!!!

これ、児童書?
詩も、解説も奥が深い。

(気になる方は、園に来るか、本を買ってお読みくださいね)

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by rosa-aya | 2013-08-08 20:16 | 日々のこと | Comments(2)
Commented by megurich at 2013-08-14 22:15 x
今日は色んなことがあったせいか、物凄く胸に染み渡るな…

今日は腹立たしい1日だったけど怒る気持ちも生きてる証なんだと思うと納得。

綾さんのブログ寝る前に読んで良かった!
色々あるけどこういう詩に出会ったことが、腹立たしく思える
相手より幸せだと思えるわぁー。
Commented by rosa-aya at 2013-08-14 22:54
megurichさん こんばんは~

生きているといろいろありますよね。。。
長い詩だったので省略しようか迷ったけど、全部載せてよかったです ^^ 
またいい日もあるはず!元気出してね!
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